杵つき精米所は、平成27年4月以降、管理者不在により運営できていません。
この現状について、私の所見も入れてお知らせします。
経緯
①平成26年11月26日
・MOA会長より、賃貸借契約の期間満了をもって、精米所の運営撤退の申出があった。
②平成27年 1月21日 議会全員協議会
・運営撤退について、議会への報告があった。
・今後の対応について、産業振興課で検討することになった。
③平成27年 6月 1日 議会全員協議会
・指定管理者制度で対応する旨の説明があった。
④平成27年 8月
・一般公募で指定管理者を募ったが、応募なし。
⑤平成27年11月10日 議会全員協議会
・湯前町農業公社(以降、公社)に指定管理の方向で説明があった。
※その後、公社理事会にて、平成27年度事業計画に杵つき精米所事業を追加。
⑥平成28年1月12日 臨時議会
・「農業公社への公募によらない指定管理」提案があった。
しかし、議会開会前の会合で、事業計画などの意見がまとまらず、提案取り下げ。
今後の対応
運営開始の時期は未定。
所見
補助金をいただいた建築物であり、長期の運用停止は公益性を欠き好ましくありません。
精米所をただ維持するのか、それとも経営するのかで、事業計画は大きく変わります。
元々、杵つき精米所は、公社構想や直売所構想などの質疑も踏まえて、議決しています。
公社を横に建設されたのも、その流だったはずです。
当初の目的である「農業の活性化を図る」ことを考えても、経営することが大前提です。
経営を成功させるためには、優秀なスタッフも必要ですが、経営者の手腕が一番重要です。
また、杵つき精米所を経営するためには、販路拡大が必要です。
その時に、杵つき精米、米粉、きな粉などの各商品が、消費者ニーズに合致しているかを検証しなければなりません。
製造・販売・営業・商品開発など、公社でどこまで対応できるかが大きな課題です。
新規事業に取り組む場合、具体的な事業計画が必要です。
事業計画が不十分だと、その後どんなに頑張ってもうまくいきません。
まもなく運営を停止してから1年になります。
町長の政治的判断が求められます。