湯前町議会の総務常任委員会で、後期高齢者医療保険事業について調査しました。
急速に進む高齢化と、それに伴う需要や費用の急増について、国の制度対応が求められるところです。
その中で、日本医師会や日本病院会など、そして医療と介護の連携強化が重要な論点となってきます。
私の父も75才以上ということで、後期高齢者医療保険料を納めています。
しかし、現状のままでは保険制度そのものが財源不足となります。
個人的には、74才までの現役世代といわれる人口減少をいかに食い止めるかが、医療制度の改善と共に必要な政策だと考えます。
以下に、調査概要を示します。
後期高齢者医療制度について
熊本県後期高齢者医療広域連合が運営しています。
来年度は、地域の順番で湯前町から2年間職員を派遣するようです。
湯前町の受給対象者
75才以上の対象者は、990人(平成23年)です。
また、65才以上で障害認定を受けられた方39人も対象になります。
[総人口が平成25年3月末日現在で4,397人]
湯前町における75才以上の人口推移(予測)を見ますと、2035年度で約860人ですので、大幅な減少にはなっていません。これを支える74才以下の現役世代といわれる人口が減少していくことになります。
保険料額(平成25年度)
74才まで国民健康保険料を納めていた方は、75才から後期高齢者医療保険料として納めることになります。(平成20年度より)
国民健康保険料には「世帯割」が加算されますが、後期高齢者医療保険料は個人対象となるため、「世帯割」がありません。
保険料(年額)の計算は以下のとおりです。
保険料 = 所得割額(控除を差し引いた額×9.26%) + 均等割額(47,900円)※1
例.湯前町の場合(平成25年度まで※2)
保険料 = 所得割額(控除を差し引いた額×8.92%) + 均等割額(46,200円)※1
※1:年金所得のみの場合、均等割額が9割軽減されますので、年間4,600円以下の計算になります。(均等割額には軽減措置あり)
※2:湯前町(球磨郡では、他にあさぎり町・多良木町・相良村・五木村も該当)の場合、平成20年度から平成25年度まで、保険料率の特例措置があり熊本県内の他市町村より安くなっています。
平成26年度以降、保険料がどうなるかが注目されます。
こんなときは役場へ届け出てください。
- 生活保護を受けられたとき
- 65才から74才の方で一定の障害がある状態になったとき
- 亡くなられたとき(2万円支給)