令和6年度九州治水期成同盟連合会定期総会

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九州治水期成同盟連合会の概要

・本会の設立は、昭和32年6月1日。直轄の河川・ダム・砂防・海岸事業の早期完工が目的。
・本会は、九州管内にある32の期成会などを合わせた連合体。構成市町村は108で、人吉球磨においては、川辺川ダム建設促進協議会、球磨川上中流改修期成会、球磨川下流改修期成会の3つがある。

講演会

 講師:佐賀大学理工学部教授 大串 浩一郎 氏
 演題:「気候変動下における佐賀の防災・減災を考える」

3.定期総会

・第67回定期総会における主な議決事項を以下に示す。
◎[令和5年度]活動経過報告、決算報告
◎[令和6年度]運動方針並びに活動計画、収支予算
◎役員改選 
◎決議(要望事項)

・議事終了後、次期総会開催地として、人吉市の松岡市長が挨拶された。また、九州管内直轄事業の概要と最近の話題について、九州地方整備局の河川部長より報告があった。人吉球磨関連では、「球磨川水系緊急治水対策プロジェクト」と「川辺川の流水型ダム」の取り組み状況が紹介された。

4.所感

 本会は、九州管内の治水事業において重要な役割を担っている。具体的には、「治水事業の促進」「治水事業の啓発」「地域との連携」などを通じて、毎年発生する大雨災害に対処している。大雨災害は予測が難しく、被害がどこでどのように起こるか分からない。そのため、早急な復旧や復興には、流域市町村が連携して取り組むことが不可欠である。

 気になることは、九州地方整備局の河川関連予算の推移である。予算総額は、令和4年度以降も1100~1200億円を維持しているが、資材や人件費の高騰が大きな課題となっている。このことが、人吉球磨における「令和2年7月豪雨災害からの復旧」や「川辺川ダム建設に向けた進捗」などの治水事業にも影響を与えることが考えられる。

定期総会の会場「グランデはがくれ」
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