毎年行われている家庭教育講演会は、毎回新しい気づきがあります。
演題は「子ども」というキーワードになっていますが、「対人関係」「困難」「多様性と多面性」など、「大人」に置き換えても通用する内容でした。
講師の岡崎氏、開催準備をされたPTA関係の皆さまに感謝致します。
以下に私のメモを示します。
◆日時:2015年10月22日(金)19時~20時30分
◆演題:現代の子どもの特徴と望ましい関わり
◆講師:岡崎光洋 氏(くまもと心理カウンセリングセンター代表)
◆場所:湯前町 改善センター
◆内容:
◎心が成長する時とは?
・対人関係が困難な時(いじめ、友人・先輩との関係)
学校は、生活習慣を身に付け、能力を発揮できるすごい場所
連帯感と達成感は、学校でしか経験できない。
・練習や試合、勉強が困難な時
・自分の心や体が困難な時(ケガ、病気など)
◎困難(困ったなぁ~、難しいなぁ~という場面)は、人の心を育てる!
・困難回避症候群の保護者が多い。
モンスターペアレントというよりはエイリアンペアレント(異星人の保護者)
・子どもが困難に遭う前に、保護者が細々と手を差し伸べない。
子どもが考える機会を奪うことになる!
困難が人を育てて、便利が人をダメにする!
例.「雨が降るから親が学校に送る」「遅刻するから親が子を起こす」など
・「トラブル」という言葉は使わない!「揉め事」の方がよい。
「揉まれる」とは、多くの人々の中で、経験や苦労を重ねて鍛えられるという意味。
揉め事で子どもは育つ。
◎「親心」→「無事」→「心配」がやがて「支配」へと変化する。
・親は、子どもの後方支援ぐらいのイメージがよい。
子どもの良いところを3つ挙げ、親はこれらを握りしめて離さないこと。
◎多様性と多面性で見る癖をつけさせる。
・「こういう人もいる」、「こういう事もある」と考えれば、気持ちが楽になる。
・部分否定の癖をつけさせる。
※全面的に否定せず、この部分は良いがこの部分は悪いという考え方。
例.「この先生の××は好きではない。他は良い・・・」
◎3K「肯定・気迫・繰り返し」の実行
・子どもが失敗した時、最初は肯定するが、その後は気迫(他に力強く働きかける精神力) で、ダメなものはダメと指導する。
・短いフレーズで心に種をまくぐらいが良い。言い過ぎない!
◎イルカトの実行
「イ」→生き合える心を身に付ける。
「ル」→ルールを守る。(挨拶、集合、返事、後片付け、起床など)
「カ」→感謝しよう、心の中で!(いただきます、ごちそうさま)
「ト」→時には戦え「自己防衛」
例.いじめられても、黙っていないで相手に釘を刺す(あとで問題が起きないよう、あらかじめ念を押す)イメージ
※余談ですが、岡崎光洋 氏は、関連書籍も出版されています。
「岡崎光洋 書籍」で検索できますので、ぜひご覧ください。
↑湯前町PTA連絡協議会の会長挨拶