湯前町のICT利活用と私の取組を振り返る

私とICT(インターネットコミュニケーション技術)

私は議員になる以前から、オンライン漫画教室やパソコン相談会などの湯前町ICT利活用に関する支援を、KIAI(九州テレコム振興センター)と一緒に行ってきました。

その後、企業経験とICTの個人的な強みを活かして、魅力ある町づくりを皆様と共に実現していくため、議員になりました。

2014年7月から、KIAIに出向されていた九州電力の日當氏を、町がヘッドハンティングして、町ICT利活用を更に推進しています。
日當氏は、熊本高専八代キャンパス(旧 八代高専)の後輩でもあります。
民間の大企業で鍛えられた仕事力を本町で発揮されている光景は、先輩としてもうれしい限りです。

湯前町の取組

本町は、町職員や町内各団体代表、九州内の産学官関係者で組織する2011年に、湯前町ICT利活用勉強会が発足し、2014年8月18日に「湯前町ICT利活用推進協議会」が設立されました。
協議会は、町が抱える高齢者医療・福祉、少子化・学校教育、産業振興・地域活性化などの課題解決策を検討・実行し、まちづくりに寄与することを目的に設置されました

そして2015年度、情報発信や福祉サービスにICTを使った取組が本格的に始動しました。

本町の強みは、光ファイバーで全世帯がつながっていることです。
最近ICTを活用した高齢者の健康づくりや見守り等の実験が各地で進んでいます。
本町においても、今後の検討が期待されます。

議会での提案

議会情報の公開【2013年4月~】

これまで公開されていなかった「議会だより」「一般質問要旨」「会議録検索システム」「湯前町例規」などの議会関連情報を、町ホームページ上で公開していただきました。

観光まちづくり【2015年3月】

観光物産協会とICT利活用推進協議会の取り組みを結合することについて提案しました。
ICTを活用した観光・物産の情報発信やネット販売、宅配による高齢者見守りサービス、生産者と加工・販売を結ぶ物流コミュニティーづくり、学校への食育やマンガ授業などが1つの組織で実現できれば、観光まちづくりがスムーズに展開できます。

ICT観光物産協会(仮称)と農業公社を結合して、観光農園や体験農場、畜産観光などの道も開けます。
湯前町の創生は、町と住民がこれまで種を巻いてきた組織や団体の結合により実現できます。

農業支援【2015年9月】

ICT利活用推進協議会で行われている産官学連携のすばらしい取組を、農業支援においても導入し、研究機関や企業、JA、農園が一体となって生産性向上を目指していくことを提案しました。
研究機関との連携ができれば、IT(情報技術)や木質バイオマス燃料など最先端技術の検討・導入もスムーズにできます。
そのためにも、農業支援をしっかり実行できる指導者を農業公社に配置する必要があります。また、公社の社員が意欲を持って「くまもと農業経営塾」などのトップレベルの研修を受講していただき、地域農業の生産性向上を支援できるような人財育成も必要です。

インターネット利用料金の値下げ【2015年12月】

2011年から始まった「町の光インターネットサービス」が5年目を迎えました。
現在の4500円という料金を見直しできないかを提案しました。
利用状況や高齢者世帯などに配慮した料金体系で、利用率を現在の約17%から向上できないかを質しました。

議会でのタブレット使用【2015年12月】

総務常任委員会で調査を行い、施行期間ではありますが、議場を除く委員会等でタブレット端末の利用が可能になりました。

今後

2011年以降、KIAIで一緒に本町ICT支援に取り組んだ九州地域情報化研究所(長崎総合科学大学 名誉教授)の横山氏、ローカルメディアラボの牛島氏という強力なアドバイザーも交えて、本町のICT利活用が更に推進することを期待しています。

私は、10年前にUターン起業してから継続しているICT利活用事業を、町発展のために引き続き支援していきます。
また、自称ICT議員として、2009年度以降取り組まれたユビキタス事業(平林元理事)の教訓を活かし、協議会の活動状況を早い段階からチェックしています。

ICTタブレット講座
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